弊社オーナー トニー・メグレ 逝去のお知らせ

拝啓 晩秋の候、貴社ますますご清栄のこととお慶び申し上げます。平素は格別のご高配を賜り、厚く御礼申し上げます。
さて、このたびメグレグループのオーナーであり、長年にわたりグループを率いてまいりましたトニー・メグレ氏(Toni Meggle)が、2025年10 月 30日、享年 94 歳にて永眠いたしました。
ここに謹んでお知らせ申し上げます。
メグレ氏は 1960年に共同経営者として家業であるメグレ社に参画し、家族経営企業を三代目として継承し、長年にわたり経営を担ってまいりました。革新的な精神と社員への深い責任感のもと、地域の乳業から国際的な食品企業グループへと成長を遂げ、現在では日本をはじめ、アジア・欧州・中東・アメリカなど世界各地に拠点を展開するに至っております。その中でも、1977年に設立されたメグレ・ジャパンは、メグレグループ初の海外拠点として特に重要な位置づけを持ち、日本市場との長きにわたる信頼関係の礎を築きました。
また、メグレ氏は長年にわたりドイツおよびヨーロッパの乳業・食品業界において重要な役割を果たしました。欧州連合の各国乳業団体協会(ASSILEC)の会長として、欧州レベルで業界の利益を代表し、乳業政策の調和と発展に大きく貢献しました。欧州乳業協会(EDA)では理事、後に副会長を務め、欧州の乳製品加工業者を代表する主要な声の一つとなりました。ドイツ国内では、ドイツ乳業協会(MIV)の会長および名誉会長を務め、バイエルン州でもバイエルン食品産業連合(ABEW)の会長、バイエルン産業連合(LBI)の幹部会メンバー、さらにバイエルン経済連盟(VBW)の理事を歴任しました。その功績により、VBW から名誉議員の称号を授与されています。
メグレ氏の地域社会および従業員への献身も忘れることはできません。その象徴が、2019年にMEGGLEグループをトニー・メグレ財団に組み入れるという決断です。この財団は、企業としての長期的な安定と雇用の確保を目的とするものです。
さらに、妻マリーナ氏と共に、社会的・文化的・地域的なプロジェクトに長年尽力し、経済的成功と社会的責任は切り離せないという信念を貫きました。その功績により、ドイツ連邦共和国功労勲章一等章、バイエルン功労章、ヴァッサーーブルク名誉市民など、数々の栄誉を受けております。
MEGGLEグループの従業員一同の思いと哀悼は、長年にわたり彼を支え続けた妻マリーナ氏に捧げられます。彼女はトニー・メグレ財団の理事会および MEGGLE Holding SE の監査役会のメンバ ーとして、夫と共に企業の発展に大きく寄与してきました。今後も、彼女はトニー・メグレ氏の遺志を受け継ぎ、その経営哲学と責任感を未来へとつないでいくと確信しております。
故人を偲び、世界各国の社員・お取引先・関係者からの弔意のメッセージをお受けするための専用メールアドレスが設けられました。ご希望の方は、下記宛にお送りいただけますと幸いです。
弔意メッセージ送付先: condolence@meggle.com
(お送りいただいたメッセージは、トニー・メグレ財団事務局を経由し、マリーナ・メグレ夫人に届けられます)
ここに生前のご厚誼に深く感謝申し上げるとともに、謹んで故人のご冥福をお祈り申し上げます。
敬具